佛師との出会い
国宝級といわれる仏像の修復作業やその技術を間近に見て、一心不乱に作業をこなす姿勢を学ぶのが目的です。また、彫るのが難しいとされる「球体」彫りに実際に挑戦します。
松本 明慶(まつもと みょうけい)
100年に1人の天才といわれ、京仏師「慶派」の流れを組む1人であり、伝統産業の志を常に持ち続け人に伝えています。
現在、大原野の工房に40名近い門下生を従え、宗派を問わず国宝といわれる仏像の修復や新たな仏像の制作にあたっています。
仏師運慶・快慶の流れをくむ慶派の継承者
プロフィール
1945年 | 京都市に生まれる |
1962年 | 佛師を志し、佛像彫刻を始める |
1964年 | 慶派最後の京佛師・野崎宗慶氏に弟子入り |
1979年 | 朝日新聞社・京都朝日会館にて個展を開催 |
1980年 | 京都伝統佛像彫刻会会員になる |
1981年 | 京都市佛像彫刻家協会展にて市長賞を受賞 以後十数回受賞 |
1985年 | 京都市佛像彫刻家協会展にて知事賞を受賞 以後十数回受賞 |
1988年 | フランス国立ギメ美術館(ルーブル美術館東洋館別館)の佛像100体の修復を担当 |
1991年 | 【大佛師】の号を拝命 |
2011年 | 京都府文化功労賞を受賞 熊谷・石上寺に十一面千手観音大佛を納佛 |
2013年 | 京都市文化功労賞を受賞 |
2014年 | 高野山開創1200年記念中門再興事業の四天王(修理2体、新造2体)を納佛 |
2015年 | 和歌山県文化功労賞受賞 |
2019年 | 第58回京都佛像彫刻展にて市長賞受賞 |
松本 明観(まつもと みょうかん)
1967年 | 京都市に生まれる |
1987年 | 松本明観に弟子入り |
2000年 | 史上初京都佛像彫刻展知事賞・市長賞のW受賞 |
2001年 | 京都仏像彫刻展協会賞を受賞以後何度も受賞 |
2002年 | 和歌山県三井寺より【大佛師】の号を拝命 京仏壇・京仏具技術コンクール展 近畿経済産業局長賞を受賞 |
2003年 | 京仏壇・京仏具技術コンクール展 知事賞受賞 以後2016年にも受賞 |
2004年 | 伝統工芸士認定 |
2010年 | 京都佛像彫刻展 内外日報賞を受賞 以後2014年・2016年も受賞 |
2011年 | 京仏壇・京仏具技術コンクール展市長賞受賞 |
2014年 | 京仏壇・京仏具技術コンクール展京都商工会議所会頭賞を受賞 |
2015年 | 京仏壇・京仏具技術コンクール展京都府中小企業団体中央会会長賞を受賞 |
2018年 | 京都佛像彫刻展 知事賞を受賞 |
2019年 | 京都佛像彫刻展京都府仏具組合賞を受賞 京都佛像彫刻家協会会長就任 |
お弟子さん、時には大佛師自ら仏像についてお話してくれます。質問にも丁寧に答えてくれますので、見事に彫られた作品についてどんどん聞いてみましょう。
お弟子さんたちも作業をしている作業場で「球」を彫ります。
刃物を扱いますので細心の注意を払ってお弟子さんが指導してくれます。球体を彫るのはなかなか難しいので、気軽に声をかけてコツやヒントをつかみましょう。
角材を球体に彫る